Chromebookのゴミ箱の仕組みを理解する

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Chromebookにも「ゴミ箱」はあります

「Chromebook ゴミ箱」で検索をしている人が多そうなので、ちょっとまとめてみました。

Windowsのエクスプローラーなどでおなじみの「ゴミ箱」機能。ファイルを削除しても、一旦はこの「ゴミ箱」に移動するだけで、実際には消去されていない。ゴミ箱を開いて、“消しちゃった”ファイルを復活させることもできる。設定によりますが、一定期間が経過するとゴミ箱に捨てられたファイルは本当に消去される。そんな機能です。

では、Chromebook/Chromebook PlusのChrome OSでは同じ「ゴミ箱」機能はどうなっているでしょうか。答えから言うと、同じような「ゴミ箱」機能はChrome OSにもあります。Chrome OSにはWindowsのエクスプローラーにあたるアプリとして「ファイル」が提供されています。この「ファイル」アプリに「ゴミ箱」がある訳です。

ゴミ箱

実はこの「ゴミ箱」機能、「ファイル」が提供された初期の頃にはまだなかったんです。そう、「ファイル」上でファイル削除をすると、その瞬間に本当に消去されちゃっていました。さすがにこれではとなったのでしょう。Chrome OSのバージョンアップの中で「ゴミ箱」機能が実装されたのでした。

Chromebook黎明期にはそんな不便もあったのですが、今は全く問題なし。ちゃんと(?)ゴミ箱の機能が働いてくれるので、ファイルを削除してもゴミ箱に残っています。もちろん、ゴミ箱内のファイルをもとに戻すことも可能です。

ただ、ゴミ箱内の保存期間は「30日間」で固定されているようです。30日経って自動的に消されるか、能動的に「今すぐ消去」するだけで、保存期間を伸ばすなどの設定はできません。Windowsだと無期限にとっておくこともできるんですけどね。

外部ファイル管理ツールのファイルを削除した場合:Google Drive、Dropbox、One Drive

Chrome OSの「ファイル」アプリは種々のクラウドストレージサービスとの連携が可能です。ChromebookはGoogleの製品ですから、Google Driveとは繋がります。というか、価格を安価に抑えるためにChromebookのストレージは必要最小限程度にしか積んでいないので、Google Driveを使うのがほぼ必須でしょう。

その他にもDropboxやMicrosoftのOneDriveとも連携が可能です。もちろん、それぞれサブスクリプション契約が必要ですが。連携が済めば「ファイル」アプリにフォルダー(昔風に言えばドライブ?)として表示され、Google Driveと同じ要領で使えるようになります。

ゴミ箱

Google Driveのゴミ箱

では、Google Driveのゴミ箱を見てみましょう。ChromeブラウザでGoogle Driveを開くと、左側のコマンド/フォルダー欄に「ゴミ箱」があります。試しにブラウザ上でファイルを削除してみると、この「ゴミ箱」にファイルが残っている(移動している)のがわかります。

ゴミ箱

ところが、Chromebookの「ファイル」上にはGoogle Driveを開いてもその中には「ゴミ箱」がありません。

ゴミ箱

「ファイル」では、当然ですがGoogle Drive上のファイルを削除することができます。その際、「ファイル」本来のゴミ箱には削除されたファイルは入っていません。Google Drive上のファイルを削除すると「ファイル」ではもう触ることができなくなっちゃいます。

でも、ブラウザでもう一度Google Driveを開いて「ゴミ箱」を見ると、Chromebookの「ファイル」で削除したファイルが残されているんです。ちゃんと「ゴミ箱」機能は効いていました。まあ、ファイルが一瞬で消去されてはいなかったので良かったのですが、もうちょっと連携を許可して、「ファイル」からもGoogle Driveのゴミ箱の操作ができるようになるといいですね。

Dropboxのゴミ箱

Dropboxでも状況は同じです。Chromebookの「ファイル」アプリ上にDropbox用の「ゴミ箱」はありません。でも、Dropboxのアプリをインストールして使用するか、ブラウザでDropboxを開くとそこにはちゃんと「ゴミ箱」があります。Dropboxで「ホーム」を開いてください。そこにあります。
ただ、見ての通りに名前が「削除したファイル」になっています。使い方は同じなのでご心配なく。

ゴミ箱

OneDriveのゴミ箱

OneDriveでも状況は同じです。Chromebookの「ファイル」アプリ上にOneDrive用の「ゴミ箱」はありません。こちらも同じで、OneDriveのアプリをインストールして使用するか、ブラウザでOneDriveを開くとそこにはちゃんと「ゴミ箱」があります。名前もそのまま「ゴミ箱」ですね。

ゴミ箱

おまけ。

Microsoft365のサブスクリプションを契約していると、OneDriveとは別にこちらにも“接続”できます。ただ、こちらはなぜか「読み取り専用」での接続になります。ファイルを編集したい場合は、Google Driveまたは他のストレージサービスにコピーします。もちろん、この場合はコピー元のファイルには触っていませんから、正確には「編集」したことにはならないですが。
正直、使い道が分からないですね。Microsoft365のサブスクリプションを契約すればオマケでOneDriveも使用できるようになりますから、OneDriveで接続した方が読み書きできるようになるので。

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感想

ぶんじん
ぶんじん

Windowsのエクスプローラーだと、OneDriveでもDropboxでもファイルを削除するとエクスプローラーのゴミ箱に入ってくれます。Chromebookのゴミ箱よりも“親切”ですかね。まあ、仕組みが分かればあとは慣れの問題と言うことでしょう。
それにChrome OSのアップデートは続いていますから、今後もさらに便利になるかも知れませんし。

余談ですが、米国では「Chrome(ブラウザ)事業を分割せよ」なんて話が出ていますが、Chrome OS/Chromebookにも大いに関係する話なので心配です。

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