Chromebookの悪いところ

マイナス点(デメリット)もちゃんと書いておかないといけませんね。便利なChromebookですが、もちろん欠点もあります。そして、Chromebookではできないこともあります。

  1. Windows、Macのアプリ・ソフトが使えない。
  2. ネットに繋がっていないと(ほぼ)使えない。
  3. ディスク容量が少ない。
  4. 使えない周辺機器がある
  5. 使っている人がまだ少ないので、使い方相談相手が近くにいない。

といったところでしょうか。以下、順に見ていきます。

★ Windows、Macのアプリ・ソフトが使えない

ChromebookはChrome OSという、WindowsやMac OSとは違ったOSを使っています。基本的にアプリ・ソフトは、このOSごとに作る必要があるため、OSが違うとそのアプリは動きません。違うOSでも”同じ”アプリが動いている場合、簡単に言うと「見た目が同じで違うソフトウェア」ということになります。Windows用、Mac OS用アプリのインストールファイルをChromebookに持っていってもインストールできないのです。

Chrome OSでは、豊富な拡張機能がChrome ウェブストアで提供されています(無料のものがいっぱい)。しかしながらOSとしての歴史が浅い分、普及がまだこれからのため、Windows/Mac OSに比べると数は少ないのが実情です。
ただ、一部のAndroidアプリもChrome OS上で動かせるようになったので、それらを利用することは可能です。
また、Windowsなどで使っているアプリそのものがなくても、Chromeウェブストアで探せば機能が似ているアプリが見つかるはずです。ブログ作成には充分なアプリが揃っています。

とは言え、Windowsパソコン上にお気に入りのアプリがあって、どうしてもそれでないとダメ、という場合にはChromebookは期待に応えられないかもしれません。
私の場合、日本語入力にはATOKを昔から愛用しているのですが、残念ながらChromebookでは使えないのです。この点は諦め、Google標準機能を使っています。

あと、Microsoft Office(WordやExcel、PowerPointなど)もインストールできません。ただ、こちらに関してはChromeブラウザー上で動作する互換ツールがGoogleから提供されています(Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドなど)し、最近ではMicrosoft自体もWeb版のOfficeツールを提供するようになったので、「悪い点」ではもはやないと言えましょう。

★ ネットに繋がっていないと(ほぼ)使えない

Chromebook自体、そしていくつかの拡張機能はネットに繋がっていない状態でも使えます。なので、「使えない」は言い過ぎです。でも、データや設定の共有・同期をネットを使って行っているので、便利に、かつChromebookの良さを引き出して使おうとすると、ネットに繋げる必要があります。特に、拡張機能のインストールはネット経由ですし、最初のユーザー設定もネットに繋がっているからこそ、簡単にできるのです。
また、各種無料ブログの編集・管理機能などは、ネットに繋がっていることを前提に作られているので、残念ながらネットなしだと使えません。

基本はネットに繋げて使い、外出先でWi-Fiが使えないという時だけネット無し(オフライン)で使う、という使い方の場合、手順が面倒になるでしょう。ブログ作成で言えば、外出先でネットに繋げられない場合は「下書き」作成にいそしみ、ネットに繋がった時点でアップロードする感じで、手間が増えてしまいます。モバイルルーターを用意するか、スタバなどで提供される無料Wi-Fiサービスを利用する使い方をおすすめします。
とは言え、これは普通のパソコンでも同じです。スマートフォンに慣れてしまっていると、繋がっているのが当たり前でしょうからね。
もちろん、スマホのテザリング機能を使ってネット接続すれば問題は解決しますが、そこは回線料金との相談で使い方を考えてください。一般に、モバイルルーターよりも割高になるかと思います。

★ ディスクの容量が少ない

Chromebookはネットに繋げて使うのが前提と言いましたが、その最たるものがディスク(ストレージ)です。基本的に、Chromebookの場合はパソコン本体に内蔵されているディスク(ハードディスクだったり、SSDだったり、eMMCだったり)の容量はかなり小さめです。これは、Google ドライブなどの、クラウドストレージサービスを使うことを前提に作られているからです(あと、価格を抑えるため、でもあります)。ファイルは手元のパソコンに置かずにクラウドストレージサービスを利用して、スマートフォンや他のパソコンと共有・同期することを主に考えられています。そのため、手元のディスクは必要最低限になっているのです。

ただし、ブログで必要な写真や動画などのデータを(大量に)扱いたい時は、SDカードやUSBメモリ、USBで接続する外付けディスクも使えますから、クラウドストレージに全部入れないとダメ、というわけではありません。

いずれにせよ、「必要なデータは手元のHDDに貯めておく」というこれまでの使い方から、「クラウドストレージを使う」というやり方に変える必要があります。手元にデータがないのは不安、という“心の障壁”を打ち破る必要があるのですが、大げさに言えば“価値観の変革”です。それを強いられるという意味では、これも「悪い点」の一つでしょう。

★ 使えない周辺機器がある

ネットワークに繋げて使う==ネットワーク環境が当たりまえ、という前提で設計されているため、(そしてシンプルな造りにして価格を下げるためだろうかと思いますが)使える(サポートしている)周辺機器が少ないのも悪い点です。

CD/DVD/BDのUSB外付けドライブが”半分の機能”しか使えません。再生はできるのですが、書き込みができません。リードオンリーのフォルダー・ファイルとしてしか扱えない感じです。さらに、外付けドライブの機種によっては読み込みもできない(デバイスとして認識されない)ことがありますので注意願います。

プリンターを直接繋げて使うことができません。プリンターは、各社からそれぞれの機種専用の”ドライバー”ソフトというものを利用して動く仕組みになっています。ところが、Chromebook(Chrome OS)用のドライバーソフトは(一般には?!)提供されていないのです。そのため、USBでプリンターを繋げても印刷する(プリンターをコントロールする)ことができないんです。
これまで使っていたプリンターが使えなくなることがあるのも「悪い点」です。
ただ、最近は”ネットワーク対応”のプリンターというのが出ていて(最近の機種はだいたい、対応しています)、これだとネットワーク経由でプリントすることができます。イメージとしては、Googleが(無料で)提供する“ドライバーソフト”がクラウド上にあって、それを使ってプリンターをコントロールすることになります。また、パソコンやマックに繋がっているプリンターには、そのパソコン経由でプリントすることができます。

★ 使っている人がまだ少ないので、使い方相談相手が近くにいない

WindowsやMac OSならば、会社や友人、家族によく知っている人がいて、わからないことを聞くことができるでしょう。しかし、残念ながらChromebookの日本での普及はこれから。周りに使っている人は少ないかと思います。そのため、今時点ではそのことも弱点の一つになっています。
と言いつつ、このホームページもそうですが、ネット上ではすでに多くの情報が提供・蓄積されていますので、Googleの検索を使えば解決方法を見つけることもできると思います。そういう意味でもChromebookはネット接続が前提なのかもしれませんね。さすがはGoogleが作ったパソコンと言えるでしょう。

また、いまからChromebookを使い始め、その使い方に慣れてしまえば、あなた自身が”相談役”になれるでしょう。使っている人がまだ少ない今だけの”特典”かも知れませんね。

と言うことで、ネット時代の新しいデバイスと言うこともあり、”良くない点”があることはご理解ください。


タイトルとURLをコピーしました