ウォーターマークとは
元々は「紙の透かし」のことだったようですが、最近では「著作権表示のために画像データ・動画データに入れるロゴマークや文字」のことを指します。ネット上では画像データの無断借用(いや、盗用ですね)が多く発生していますが、それを完全には避けられないにせよ、抑制するには(多少の)効果があると思っています。
そんなウォーターマークを写真に入れるにはどうしたら良いでしょうか。AdobeのMac版・Windows版PhotoshopやLightroomを使えば簡単にできます。ところが、Chromebookの場合だとAndroidアプリ版しか使えず、ウォーターマークを入れる機能がありません(たぶん・・・)。では、どうしたらよいかと言うことで、今回はそのやり方の紹介。他にも色々とあるかも知れませんが、その一つと言うことで参考にしてもらえたら幸いです。
目指す完成品は下の写真。実際はもっと控えめに入れるんでしょうが、今回は見本としてかなり目立つ形にしてみました。写真左下に入っている著作権表示と、イラストのセットになっています。
まずはウォーターマーク画像を透過PNGで作成する
では早速、作っていきましょう。まずはマーク用データを作成します。文字やイラスト(ロゴマークなど)を編集できるツールならばGoogleスライドやPowerPoint(Web版)など、なんでもかまいません。今回はちょっと(かなり)便利なデザインツールのサイトをついでにご紹介。それが Canva です。無料で使い始めることができて、無料コースでもかなり色々なデザインが可能。ロゴやFacebookカバー、YouTubeサムネイルに始まって、履歴書まで(かなりポップですが・・・)作成可能です。
色々なテンプレートが用意されているんですが、今回は自由サイズのキャンバスを使って作ることにします。Canvaのサイトに行ったら、右上の「デザインを作成」ボタンを押して作成開始。
テンプレートの名前が一杯並んでいますが、今回は「カスタムサイズ」を選択します。
キャンバスのサイズを指定してください。今回はイラストと文字列にするので200 x 100 pixelにしてみました。文字だけの場合は高さをもっと小さくしても良いかな(200 x 60くらい)。
キャンバスが表示されたら、背景色を決めます。この色をあとで透過指定(色を抜く)します。分かり易いので、今回は真っ黒にしてみました。
文字列を入力します。文字色は背景色以外で指定してください。一般的に白色にしておけばよいでしょう。もちろん、好みで他の色にしてもOK。
ワンポイントのイラストも入れてみます。「素材」の中に色々なイラストが揃っているので、検索しながら好みのものを選ぶことが出来ます。ただ、有料コースじゃないと使えないデータも多いので、その点は気をつけてください。
自分のロゴマークがあればそれを使っても良いでしょう。ただ、あまり複雑な形だと挿入先の写真を覆い隠してしまうことになるので、ほどほどに。
出来上がったらセーブ。PNG形式でセーブすることが出来ます。
ここで、有料コースだと透過PNG形式でセーブできるので、背景色(この場合は黒い部分)を透明にしたデータを作ることができます。
残念ながら無料コースだとそれが出来ないので、このあと別の手段で透過PNG形式に変換してください。
無料で透過PNG形式のファイルに変換してくれるサイトがあるので、そのどれかを使ってください。透過png – Google 検索 として、Googleで検索すると出てきます。
例えば WEBブラウザ上で簡単に透過PNG画像を作成できるツール | 無料で画像を加工できるサイト PEKO STEP なんてのがありました。
出来上がったデータは以下の通り。
写真編集ツールでウォーターマークを挿入
ChromebookでもAndroidアプリが使えるようになったので、AdobeのPhotoshopなどが使えるようになったのでが、私は以前から Polarr Photo Editor Extension を使っています。シンプルな操作性ながら、かなり本格的に写真加工ができます。まあ、ブログで使う写真を加工するには、明るさの調整やリサイズ・クリッピングくらいでしょうけど。
そのPolarrでウォーターマークの挿入が出来ます。まずは写真を読み込んで必要な加工をしてください。そのやり方は、ここでは割愛します。
データのセーブは右上の上向き矢印ボタンを押してください。
すると、ここで保存時の設定画面が出てきます。タグで「透かし」を選ぶと、ウォーターマーク設定画面になります。ウォーターマークを使用するボタン(スライド式)をオンにし、「ウォーターマークの編集」へ進んでください。
ウォーターマークの画像データを選ぶ指定が出来るので、ここで上記の作業で作ったウォーターマーク画像を指定します。
ウォーターマークを挿入する場所や、ウォーターマークのサイズ、そして透過度合いを指定することが出来ます。実際はもっと小さく、薄くするんでしょうが、今回は分かり易いように大きめ・濃いめにしてみました。
実際に使う時はこの程度(大きさ・濃さ)の挿入の仕方でしょうかね。色々と試してみてください。